ハンドドリップの基礎知識
実はもっと自由でいい。ハンドドリップは最高の気分転換
結論から言ってしまうと、ハンドドリップは皆さんが思っているほどハードルの高いものではありません。
「バリスタみたいに修行が必要なんでしょ?」とか「道具を全部揃えると高いんじゃ…」なんて心配、実は僕も最初はしていました。
でも、いざ始めてみると、そこにあるのは、お湯を注ぐという極めてシンプルな作業だけなんです。
もちろん、突き詰めれば沼のように深い世界ですが、家庭で楽しむぶんには、細かいルールに縛られすぎる必要はないと僕は思っています。
むしろ、仕事の合間に自分で豆を挽いて、ゆっくりとお湯を落とす。
この一連の動作そのものが、最高のリフレッシュになるんですよね。
プロの味を再現しようと意気込むよりも、「自分好みの一杯」を探す実験のような感覚で始めるのが、長続きするコツだと感じています。
なぜ、あえて手で淹れるのか
僕がハンドドリップにのめり込んだきっかけは、在宅ワークが増えたことでした。
一日中モニターと睨めっこしていると、どうしても気持ちの切り替えが難しくなってしまって。
そんなとき、ガジェット好きの血が騒いで、なんとなく見た目の良いドリッパーを買ってみたんです。
最初は「形から入る」で全然OKだと思います。
実際にやってみて驚いたのは、味の違いはもちろんですが、それ以上に「香り」の広がり方でした。
お湯を注いだ瞬間に立ち上るコーヒーの香ばしい匂いが、部屋いっぱいに広がるあの瞬間。
あれはインスタントやコンビニのコーヒーでは味わえない体験です。
また、「昨日は少し苦かったから、今日はお湯を少し冷ましてみようかな」といった具合に、毎日の小さな試行錯誤が楽しめるのも魅力です。
手間をかけたぶんだけ美味しいというシンプルなリターンが、仕事で疲れた脳には心地よい刺激になるんです。
失敗しない淹れ方のコツ
まず大事なのは「蒸らし」という工程です。
いきなりドバドバとお湯を注ぐのではなく、最初にコーヒー粉全体が湿る程度に少量のお湯を注ぎ、そこで20秒から30秒ほど待ちます。
これをやるかやらないかで、味の深みがまるで違ってきます。
粉がハンバーグのように膨らんでくるのを見るのも楽しいですよ。
蒸らしが終わったら、中心から「の」の字を描くようにお湯を注いでいきます。
このとき、土手のように盛り上がった粉の縁には直接お湯をかけないようにするのがポイントです。
フィルターの壁側にお湯をかけてしまうと、コーヒーの層を通らずにお湯だけが落ちてしまい、味が薄くなってしまうからです。
抽出時間はトータルで3分以内を目安にすると、雑味が出にくくスッキリとした味わいになります。
分量は、コーヒー粉10g〜12gに対して、出来上がりのコーヒーが150ml〜160mlくらいになるのが一般的です。
ただ、これも「濃いめが好きなら粉を増やす」くらいの軽い気持ちで調整して大丈夫です。
スケールを使って重さを測りながら淹れると毎回味が安定するので、理系脳の僕としてはおすすめですが、最初は目分量でも十分楽しめますよ。
ポチってよかったおすすめアイテム3選
これから始める方に、僕が実際に使ってみて「これは良かった!」と思えるアイテムを3つご紹介します。
① HARIO(ハリオ)V60 コーヒードリッパー
これはもう、王道中の王道ですね。
世界中のバリスタが愛用していることでも有名ですが、何より価格が手頃なのが嬉しいポイントです。
円錐形の形をしていて、お湯が中心に向かって流れるので、コーヒーの成分をしっかり抽出してくれます。
プラスチック製なら数百円から手に入るので、最初の一個として間違いありません。
② タイムモア(TIMEMORE)のコーヒーミル
挽きたての香りを味わうなら、ミルは必須です。
電動も便利ですが、手挽きのガリガリという感触はクセになります。
タイムモアのミルは、金属製の刃を使っていて切れ味が抜群なので、力を入れずにスムーズに挽けるんです。
粒の大きさが揃うだけで、こんなに味がクリアになるのかと感動しました。
デザインもマットな質感でカッコよく、デスクに置いてあるだけでテンションが上がります。
③ 温度調節機能付きの電気ケトル
お湯の温度はコーヒーの味を左右する重要な要素です。
沸騰したての100℃のお湯だと苦味や雑味が出やすいので、一般的には90℃〜93℃くらいが良いとされています。
このケトルなら、1℃単位で温度を設定できるので、「今日は88℃でまろやかにしてみよう」なんて調整が簡単にできます。
細口のノズルはお湯を注ぐコントロールもしやすく、これを使うだけでハンドドリップが上手くなったような気分になれますよ。
まずは週末、お気に入りのマグカップを用意して
ここまで色々と書きましたが、まずは難しく考えず、週末の朝にでも一度試してみてください。
道具が完璧にそろっていなくても、スーパーで買った粉と、100円ショップのドリッパーから始めたって全然構わないんです。
大切なのは「自分のために時間をかけて淹れる」というプロセス。
お気に入りのマグカップを用意して、お湯を沸かす音を聞きながら豆をセットする。
そんな静かな時間が、忙しい毎日の中で、ふっと息をつける大切な場所になるはずですよ。
