趣味の「償却期間」を考える
10万円のスマホは安くて、1万円のコートは高い?
これ欲しいけど、高いなぁ…と値札の前でフリーズすること、ありますよね。
例えば、最新の高性能なコーヒーミルが4万円。普通の感覚なら高いです。
でも、ちょっと待ってください。
その「高い・安い」の判断基準は、単なるイニシャルコストだけで決めていませんか?
ガジェット好きが身につけるべきは、表面上の価格ではなく、使用頻度を加味した実質コストを見る視点です。
これを意識するだけで、本当に価値のあるものには惜しみなく投資できるようになり、逆にお金の無駄遣いは劇的に減ります。
今回は、僕が買い物のとき脳内で常に走らせている計算式、コスト・パー・ユースについてお話しします。
これを知れば、4万円のミルを買う罪悪感なんて、湯気と一緒に消えてなくなりますよ。
魔法の指標CPUの計算式
考え方はシンプルです。
商品の価格 ÷ 使う回数(または時間) = 1回あたりのコスト。
これがすべてです。
例えば、10万円の最新スマートフォン。
一見高いですが、毎日3時間、2年間(730日)使い倒すとしましょう。
100,000円 ÷ 730日 = 1日あたり約137円です。
缶コーヒー1本分で、最新のカメラ機能や高速な処理速度、そして快適なサクサク感が手に入る。
こう考えると、生活の質を上げる投資としてめちゃくちゃ安いと思いませんか?
一方で、セールで衝動買いした1万円のコート。
安かったからと買ったものの、デザインが微妙で結局年に1回しか着なかったとします。
10,000円 ÷ 1回 = 1回あたり10,000円。
これは高いです。圧倒的にコスパが悪い。
重要なのはいくら払ったかではなく、どれだけ使い倒したかなんです。
毎日使うキーボード、オフィスチェア、そしてコーヒー器具。
これらに高額投資するのは、日割り計算すれば実は最も理にかなった節約術なんですよね。
使わないは最大のリスク
逆に、この計算式において最も恐ろしい状態があります。
それは、分母である使用回数が限りなくゼロに近い場合です。
例えば、ガレージで埃を被っているバイクや、クローゼットの奥に眠っている一眼レフカメラ。
これらは、買った時の価格に関わらず、持っているだけでコストが発生し続けています。
バイクなら税金や保険、メンテナンス費用、そして場所代。
これらを払い続けているのに、もし1年に1回も乗らなかったら?
数式上、コストは無限大に発散していきます。
これは完全なる負債です。
いつか使うかもという言葉は、自分自身への甘い言い訳に過ぎません。
もし1年間触っていないなら、それは今のあなたの生活には不要なもの。
さっさと売却して現金化し、毎日使うものへの投資に回したほうが、資産の健全性は圧倒的に高まります。
モノではなく時間の質を買うという発想
結局のところ、僕たちが買っているのはモノそのものではなく、それを使うことで得られる体験や時間なんだと思います。
高級なミルを買うのは、ミルという物体が欲しいからではなく、毎朝ストレスなく豆を挽き、美味しい香りに包まれる15分間を買っているんです。
その豊かな時間が、向こう何年も続くとしたら。
数万円の出費なんて、長い目で見れば誤差みたいなものでしょう。
逆に、どんなに安くても、使うたびに使いにくいなとストレスを感じる道具は、あなたの貴重な時間を奪う高コストな存在です。
迷ったら計算機を叩け
次に欲しいものが現れたら、スマホの電卓アプリを開いてみてください。
「これを買ったら、週に何回使うかな?何年使うかな?」とシミュレーションしてみるんです。
もし計算結果が缶コーヒー1本分以下になるなら、それはもう迷う必要はありません。
自信を持ってポチるボタンを押しましょう。
逆に、計算しても元が取れなさそうなら、それは今の自分には必要ないものとして、きっぱり諦める。
このロジカルな判断基準を持っておくだけで、物欲に振り回されず、本当に好きなものだけに囲まれた快適な生活が送れるようになりますよ。


